2024年から新NISAが始まりました!
これまでわたしは毎月20万円のクレカ積立を複数証券口座で実施してきました。
しかし、新NISAが始まったことでお得に投資できる最適解も変わり、積立投資戦略を変える必要性が出てきました。
NISAは投資で得た利益に税が掛からなくなるということで、長期で運用するとよりお得な恩恵を受けられます。そのためできるだけ早くNISA枠を埋めた方がいいようです。
ですが、NISA枠を最短で埋めようとすると毎月30万円分NISA枠で買う必要があります。
わたしの場合、毎月出せる資金は20万円なので、これまで通りの積み立て方では最短で枠を埋めることができません。
さらにNISA口座が開設できるのは、数ある証券口座の中から1つしか選べないので、NISA口座である1つの証券口座に30万円積み立てたとしたら、他の証券口座でクレカ積立する資金がなくなってしまいます。
今回は新NISAが始まったことで悩みを抱えたわたしがどのような戦略で解決したかご紹介します!
新NISA開始で同じような悩みを持った方はぜひ最後まで読んでいってください!
事前知識は知っている人は読み飛ばしてください!
NISAについてカンタンに解説(事前知識)
NISA制度はNISA口座で投資して得た利益に対してかかる税が非課税になるという制度です。
NISA口座ではない口座で100万円投資して、200万円になった時に売った場合、約20%課税され得られる利益は100万円ではなく80万円になってしまいます。
しかし、NISA口座で買えば100万円の利益がそのまま手に入ります。
旧NISAと新NISAの違いをカンタンに解説(事前知識)
2023年12月31日までの旧NISAと2024年1月1日から始まった新NISAでは一体何が変わったのでしょうか?
旧NISA
旧NISAも新NISAも種類は二つずつありますが、まずは旧NISAの一般NISAとつみたて NISAの違いについて解説します。
一般NISAは簡単に言えば個別株を買えるNISA口座です。
一方、つみたてNISAは個別株が買えず、厳選された投資信託の中からだけ買えるNISA口座です。
旧NISAでは二つの口座を同時に作ることはできず、買ってから非課税になる期間も一般NISAなら5年、つみたてNISAなら20年と決まっていました。
また、一般NISAは年間最大120万円、つみたてNISAは年間最大40万円までしか買えませんでした。
新NISA
新NISAは旧NISAのつみたてNISAと一般NISAとは違い、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあります。
つみたて投資枠はつみたてNISAと同じように、厳選された投資信託から買うことができ、年間最大120万円(月10万円)まで投資できます。(合計600万円まで)
成長投資枠はつみたて投資枠の商品に加えて、個別銘柄も買うことができ、年間最大240万円(一括投資可能)まで買うことができます。(合計1200万円まで)
非課税期間は決まっておらず、1人につき1800万円分の買付額まで非課税にすることができます!
NISAは長期になるほど効力を発揮する(事前知識)
NISAは長期で運用するほど効果を発揮します!
それは、株式は複利によって指数関数的に値上がりしていくからです。
例えば年利7%の商品360万円分を一度に買って放置した場合、5年後には516万円ですが、20年後には約1530万円になります。
5年後に切り崩すと(516-360)×20%で31万円分が課税されずに済みますが、20年後に切り崩した場合は(1530-360)×20%で234万円が課税されずに手元に残ることになります。
つまり、5年で崩すより20年で崩した方が203万円もお得な恩恵が受けられるということになります!
新NISAで変わったわたしの積立戦略
今回新NISAが始まったことでどう積み立て方が変わったかをご紹介します。
積立用証券口座
SBI証券(つみたてNISA)
楽天証券
マネックス証券
auカブコム証券
積立還元率(クレカ積立・電子マネー積立)
SBI証券 三井住友カードゴールドNL 1%
楽天証券 楽天キャッシュ 2.5%〜
マネックス証券 マネックスカード 1.1%
auカブコム証券 au PAYカード 1%
旧NISA時代の戦略
わたしはこれまでSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券の4つの口座で積立を行ってきました。NISA口座は1つの口座でしか開設できないため、わたしはSBI証券をつみたてNISA口座として運用し、残り3つは特定口座で積み立ててきました。
旧NISAのつみたてNISAは年間40万円分の投資枠なので、毎月33333円ずつしか積み立てることができませんでした。
また、クレカ積立は積立可能額が毎月最大5万円までのため、クレカ積立の内訳としてはつみたてNISAで33333円、特定口座で16667円で合計5万円としていました。
わたしの場合、毎月20万円積立するにはSBI証券のクレカ積立上限5万円では足りなかったため、他に楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券の3つの口座でも5万円ずつクレカ積立・電子マネー積立をしていました。
しかし、2024年から新NISAが始まったことで、毎月最大30万円までNISA枠で買い付けることができるようになりました。
新NISAは長期になるほど効果を発揮するため、できるだけ早くに枠を使い切った方がいいのですが、ここで2つの悩ましい問題が発生しました。
・月20万円までしか捻出できないため、最短で新NISA枠を使い切ることが難しい。
・NISA口座は1つの証券口座でしか作れないため、クレカ積立でポイント獲得できるのがSBI証券だけになり、クレカ積立上限の毎月5万円×1%で500ポイントしか獲得できなくなる。
新NISAでの戦略① 月20万円しか捻出できない問題の対策
月20万円までしか捻出できないという問題について、がんばって5年間は月30万円を捻出できないかと思いましたが、さすがに今の収入ではきついため他に方法はないかと考えました。
いろいろ考えた結果、月20万円問題はこれで解決できそうでした。
その方法とはこれまでに特定口座で積み立ててきた分を売却しながら新NISAで買い直すことです!
わたしはこれまでつみたてNISA枠以外にも他社の特定口座でクレカ積立をしてきました。
しかし、特定口座で持ったままだと将来取り崩す時に約20%課税されてしまいます。それならばできるだけ値上がりする前にNISAに移すことは合理的な選択だと思います!
新NISAでの戦略② クレカ積立でポイント獲得できない対策
クレカ積立の還元ポイントを狙ってNISA枠を埋めるのを遅らせるのはどうかと思いましたが、後々の値上がり時の非課税リターンを考えると決してお得とは言えません。
できればNISA枠を埋める方を優先したいのですが、クレカ積立で獲得できるポイントがSBI証券での三井住友カードゴールドNLによる5万円×1%の500ポイントだけになってしまいます。
そこで考えたのが以下2つのパターンです。
・最短5年でNISA枠を埋められるため、5年後に再開するパターン。
・即売りするパターン。
1つ目のパターンとして、5年間はSBI証券のクレカ積立ポイントで我慢し、5年後にNISA枠が埋まってから他社のクレカ積立を再開する方法です。
将来の運用益リターンを考えるとクレカ積立ポイントというのはほんのわずかです。ポイント欲しさにリターンを減らすのは本末転倒です。
2つ目のパターンは即売りです。
即売りとはクレカ積立後、売却可能になった瞬間に売ってしまい、値動きの影響を最小限にしつつ、手数料も取られずポイントのみを獲得する方法です。
SBI証券ではNISA枠を埋めつつ、その他SBI証券以外の3口座では即売りによってポイントだけ獲得するというのも可能です。
しかし、即売については証券会社側が手数料を取れずにポイントだけ持っていかれるので問題視されてきました。
そのため、最近では即売り対策として値動きの小さい国内債券のような商品はクレカ積立では購入できなくなるなどの規制が始まりました。
また、いくら値動きが小さいといっても、1日に数%の値動きで獲得したポイント以上に損する可能性は十分にあります。
というわけで2つ目のパターンはNISA枠も埋められてポイントも獲得できますが、規制リスクや値動きリスクがあるのであまりおすすめはできません。
結論 特定口座売りながらNISA枠最短5年で埋め、以降他社クレカ積立再開
新NISAが始まりいろいろと戦略を変える必要がありました。
結論としては特定口座を売りながらNISA枠を最短5年で埋め、5年後に他社クレカ積立を再開するという方針で今後も積み立てていこうかと思います!
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